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保存修理の現場見学会(地の家&旧豊多摩監獄表門)

  • yamazakilabtitech2
  • 9月16日
  • 読了時間: 2分

こんにちは。M1の澤畠です。

更新が遅れてもう先月のことになってしまいますが、、山﨑研で保存修理の現場見学会として、地の家と旧豊多摩監獄表門を見学させていただきました。


昨年度研究室で実測調査を行った地の家は、新たな住まい手への引き渡しを控え、現在行われている改修工事も最終段階といったところでした。著作権の関係で写真が載せられないのが大変残念ですが、三色の漆喰で塗分けられた空間が独特の緊張感を放つ、美しい住宅作品でした。


きのこ型のテーブルセットにも座らせていただき、最初見たときは座面が結構低めだなと思っていたのですが、実際に座ってみるとあまり低さを感じず、座面も滑らかに回転して座りやすかったです。


午後は中野区にある旧豊多摩監獄表門の曳家作業を見学しました。

豊多摩監獄は、後藤慶二の設計によって1916年に竣工した監獄で、現在は表門のみが残っています。小学校の移転先敷地を避けるため、西に約110メートルほど移動させます。


曳家中の旧豊多摩監獄表門
曳家中の旧豊多摩監獄表門

曳家の方法は意外と原始的で、表門の足元を掘って基礎を新設し、鋼棒を並べた上にのせて油圧ジャッキで押しながら少しずつ転がしていくというものです。現場では移動経路が曲がっていくのを防ぐために鋼棒をたたいて微調整を行う、鋭い金属音が響いていました。


鋼棒による曳家作業
鋼棒による曳家作業

見学終了後は、スイスからの留学生ジュリアのお別れ会を兼ねて中野市役所新庁舎内のカフェへ。雑談が始まるかと思いきや、好奇心旺盛なジュリアの質問攻めによって1時間ほどのゼミへと発展。近代建築の保存についてジュリアと山﨑先生が英語で議論を交わす、刺激的な時間でした。


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