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特別展示 篠原一男と篠原研究室の1960年代―「日本伝統」への眼差し―

  • yamazakilabtitech2
  • 5月7日
  • 読了時間: 2分

はじめまして、新M1の澤畠です。


先日、創立70周年記念講堂2階ギャラリーにて開催されていた、東京科学大学博物館特別展示『篠原一男と篠原研究室の1960年代 ―「日本伝統」への眼差し―』について報告したいと思います。

ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。


展示会場入り口の様子
展示会場入り口の様子

展示会場内観
展示会場内観

会場は講堂2階の奥まった場所にあり、自然光が柔らかく差し込むこじんまりとした空間で、篠原作品の静謐な雰囲気とよく調和しているように感じました。


会期中は何度か受付スタッフを担当しましたが、展示を訪れた建築関係の先生方のやりとりを側で聴くこともできて大変勉強になりました。


個人的に興味深かったのは、抽象的・象徴的な印象の強かった篠原作品に対し、詳細な軸組図や小屋裏の様子を示す改修工事中の写真などが展示されていたことです。


「白の家」は、大学2年の時に課題で図面をトレースしたことがあるのですが、そのとき図面の線の少なさに驚き、空間の潔さ、純粋さが印象深く記憶に残っていました。


しかし今回改めて、展示されていた矩計図や施工写真をじっくりと見てみると、大きな補強金物や二重柱、丸太柱を支える揺れ止めの斜材など、当時見えていなかったものが数多く浮かび上がってきました。伝統的な空間の原理を用いながらも、構造では伝統構法とは大きく異なる手法に挑戦している点が興味深いと感じます。


地の家 軸組模型
地の家 軸組模型


 
 
 

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